まだまだ子供

2・3日前から夜リードを付けてビッケを外に出している。
昼間ビッケが台所の窓辺で寝ているとチビママの子供の4匹のちびすけ達がビッケを見にきては
ああでもないこうでもないとうにゃうにゃしていくので
もしかしたら仲良くしてくれるかもと思ったりビッケにも社会性を持ってもらおうと思ったり
そんな思惑で試験的に深夜の外出をはじめた。


最初は『ダレダコノヒト??』といった感じでお互い一定範囲内には入らないようにしていたのだが
昨日ついにそのうちのチビクロ(仮名:サンボ)がおずおずと近づいてきた。
ビッケのことをもっと見たい!と思ったのか私の存在はまるで無視。
おかげでおまたには小さなお宝袋をしっかり確認することができた。
一番引っ込み思案に見えたサンボ。やっぱり男の子だね。


対して図体は倍以上あるのに心の底からびびるビッケ。
くねくねと鼻先をくすぐる小さなしっぽに硬直してイカ耳になっていた。
それでもお構いなしに今度は親愛のボディアタックを仕掛けてくるサンボ。
と、緊張が極限に達したビッケはおもむろに立ち上がり猫パンチを繰り出した。
サンボはあれ?といった顔で止まり、ビッケと同じように立ち上がり自分のおなかをなめた。
三毛なので女の子だと思われる他の3匹はまだ遠巻きに見ているだけだった。


今夜、外に出るとちび達が勢揃いしていた。
ビッケが座ると『兄ちゃ〜ん』とばかりにサンボが飛び出してきてボディアタック
そしてしばらく様子をうかがっていた三毛3姉妹がついに動き出した。
ビッケにそろそろと寄ってきてボディアタックを始めるちびすけ達。
ちびすけ達にもみくちゃにされたビッケ、凍る。
10秒後、我に返ったビッケは全員に猫パンチ。そしてイカ耳で再び凍る。


ちびすけ達にさんざんおもちゃにされて部屋に戻るとビッケは何かが切れたように暴れ始めた。
おもちゃをくわえて縦横無尽に走る。
私の膝裏にボディアタック、そのままローリング、つかんでパンチ・キック・パンチ・キック。
暴走は15分程続いた。


ちびすけ達の手前おとなしくはしていたけれど
ビッケ君、体は大きくてもまだまだお子さん。
はたしてちびすけ達のいい兄ちゃんになれる日はくるのだろうか。
スイッチが切れて物凄い格好で爆睡するビッケの姿を見ているとどうかなぁと思った。