ぽぅ!

昔のバンド仲間と6〜7年ぶりに会って飯を食いに行った。
仕事がはねた後駅前で落ち合う約束だったのだが
写真は何度かもらっていたがどんなに変わっただろう。
小黒さんの変わり振りにどんなに驚くだろう。
きっと目の前に現れてもお互いわからず携帯を片手にうろうろしちゃうかもなぁ・・・





・・・・・・・。




見事に変わってねぇ。


手を振りながらやってきたイワセ君は一直線に私のほうに歩み寄ってきた。
私もいやぁ〜とか言いながら手を振る。
変わったといえばお互い一本眉毛ブラザーズだったのがきっちり分かれていたところくらいだ。


近くのファミレスで食事をしつつがっつり話す。
昔の仲間の動向やイワセ君の仕事の話、話しも話したり3時間。
あの頃もこんな感じでファミレスで屯ってた。
そういやアイスを食べるミツオ君にアイスを分けてもらおうとイワセ君犬になったりしたよねぇ。
私のポテトをねだって冷たく断られたこともあったよねぇ。
運ばれた料理をうまそうに食べるイワセ君の姿は本当にあの頃のまんまだ。


ご馳走するつもりがイワセ君にご馳走されてしまった。
車に戻るとちょうどイワセ君の記事が掲載された雑誌があったので見せてもらった。


『誰だ?このすかした野郎は!?』


だましだ。この写真はだましだ。
なんだこの爽やかな青年ちっくな写真は。
イワセの青春の青の字はりっしんべんだったはずだ。
冗談で和ませるのではなく脱力させるのがイワセだったはずだ。


「このときかなりばかな話もしたはずなんだけどさぁ、全部カットされた・・・」


ちきしょうめ、オレのイワセはこんなんじゃねぇ。


「だよね!俺はぽぅ!のイワセなのにさ〜」


テンションが上がるとドラムを叩きながらぽぅ!と叫ぶのが本当のイワセだ。
写真のイワセはイワセの皮をかぶったイワセだ!!


「イワセの皮ですか・・・ウヒ」


それそれ。それが本当のイワセなのだ。小黒さんすんごくご満悦。


また近いうちに会いたいものだ。
ライヴのお呼ばれ待ってまーす。




P.S.『若い頃から・・・だったから変わってない』っていうのはやめれ。